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第42回井植文化賞

第42回井植文化賞は 2名の個人と4つの団体が選ばれました。

受賞者のご紹介 平成30年度(2018)第42回受賞者のご紹介

文化芸術部門:(個人受賞)

松田 一戯 氏

木彫作家

 ― 兵庫県養父市大屋町在住 ―

松田一戯氏
松田 一戯 氏
出版記念ミラノ
工房で制作中

松田一戯氏は二十歳代から独学で木彫制作に取り組まれ、約30年前に自由な創作を理念とした木彫集団「但馬木彫」を結成、自身も「第二回現代日本木彫フェスティバル」で大賞を受賞され、以後日本各地の公募展で入賞が続く中フォークアートというスタイルの作品作りにも励まれ、その活動が木彫の登竜門「公募展フォークアートおおや」の開催となり、その開催回数は25回を数えています。故郷大屋町に腰を据え、樹木の特性を生かした木彫制作や、若い芸術家と一丸となって大屋町を「アートの郷」にと奮闘されるその活動と功績が評価されました。

科学技術部門(個人受賞)

貝原 俊也 氏

神戸大学大学院システム情報学研究科 評議員・副研究科長・教授
 神戸大学3Dスマートものづくり研究センター センター長

 ― 神戸市在住 ―

貝原俊也氏
貝原 俊也 氏

2017年神戸マラソンでの実走行実験

貝原俊也氏は、製造科学技術分野へ情報処理を駆使した文理融合型システム技術を適用する研究を推進し、モノづくりからコトづくりへのパラダイムシフトを実現する新しい研究開発と地域産業への具体的貢献が高く評価されています。世界初のラバー3Dプリンタの開発やユーザー参加型の価値共創プラットフォームの開設を牽引され、その成果は地域産業の代表的ラバー産業とシューズ産業へと展開、神戸マラソンでのスポーツシューズの実証実験を通じ2020年の東京オリンピックや健康福祉産業への展開が期待されています。その成果と功績が評価されました。

社会福祉部門(団体受賞)

認定NPO法人フードバンク関西

 理事長:浅葉 めぐみ 氏

 ― 所在地:神戸市東灘区 ―

浅葉めぐみ氏
浅葉 めぐみ 氏
仲間たち
ボランティア集合

日本で一年間に廃棄や返品される食品は600万トンにもなります。この食品ロスを有効に活用するために活動を始めたのがフードバンクです。「認定NPO法人フードバンク関西」は、16年前に東京に次いで日本で二番目に活動を開始され、昨年は62の企業と多くの個人から205トンの食料品が提供され、届いた食品は105カ所の福祉施設などに無償で届けられるほか、行政や社会福祉協議会とも協力し緊急に支援が必要な生活困窮者や母子家庭などにも届けられます。また子ども食堂にも食材を提供しています。食品ロスを通して食の課題に取り組む先駆的な活動やその取り組みが高く評価されました。

地域活動部門(団体受賞)

洲本市千草戊 竹原町内会

町内会長:太田 明広 氏

  - 所在地:兵庫県洲本市千草戊 -
太田明広氏
太田 明広 氏
路上コンサート
ペルトン水車

竹原地区は洲本市中心部から車で15分ほどの清流や里山に恵まれた山間地域、「竹原町内会」の住民は四世帯八人ですが独自の村おこしを展開しています。観光農園をはじめ2014年からは域学連携事業で龍谷大学や九州大学の協力の下、農業用水を利用した小水力発電を行い、街灯や電動農機具、スクーターの充電などに利用しています。淡路島の自然を満喫するロングトレイルコースを早稲田大学と整備し全国から愛好者を呼び込む活動や、兵庫県立大学と日本の生態系を破壊する特定外来植物の防除試験も実施するなど、全国の限界集落を元気づける小さいながらもダイナミックな活動が評価されました。

報道出版部門(団体受賞)

白もくれんの会(東井義雄顕彰会)

会長:真田 義永 氏

  - 所在地:兵庫県豊岡市但東町 -

真田義永 氏
   真田 義永 氏

広報誌雪
     詩集「どの子も子どもは星」


「白もくれんの会」は、旧但東町が設立した東井義雄記念館を拠点に「いのちの教育」に生涯力を注いだ東井氏の著書などの出版活動を続けています。昨年8月に出版された詩集「どの子も子どもは星」には十数編の詩が収録され、絵本作家の永田萌さんが挿絵を担当、美しい装丁で東井氏の教育思想に改めて光が当たる契機となりました。「日本のペスタロッチ」と呼ばれる兵庫県を代表する教育者の一人である東井氏の著作の出版は、教育のあり方が問われる今の時代に一石を投じるものであり、その取り組みと活動が評価されました。

国際交流部門(団体受賞)

NPO 法人にほんご豊岡あいうえお

 理事長:河本 美代子 氏

 ― 所在地:兵庫県豊岡市昭和町 ―

河本美代子氏
河本 美代子 氏

「あいうえお茶会」クリスマスパーティー

「NPO法人にほんご豊岡あいうえお」は、豊岡市において外国にルーツのある人たちと共に生きる地域社会づくりに取り組んでいます。但馬を中心に日本語教室や生活相談などを展開するとともに外国版生活ガイド、日本語教室を紹介する「多文化共生マップ」、乳幼児検診や出産などを案内する翻訳冊子など暮らしに根付いた支援も手がけています。これらの活動を地元企業が支え、行政も地域作りのパートナーとして信頼をおき、国籍を越えた住民同士の交流が但馬と海外を結ぶ一助となっています。このような活動が評価されました。

 

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